ワイン銘醸地を駆け抜ける!ボルドー メドックマラソン|試飲ワイン一覧あり【架空の旅行計画Vol. 2】

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ワインといえばフランス!中でも“ボルドー”といえば、ワインに詳しくなくとも一誰もが一度は聞いたことがあるワインの銘醸地。ワイン好きなら一度は訪れてみたい場所ですよね。

ボルドーの中でも、かの有名な1855年の格付けで有名な「メドック地区」。そこで年に1度開催されるマラソン大会「メドックマラソン(Marathon du Médoc)」をご存知ですか?

なんとこのマラソン大会、有名シャトーを巡りながら給水所ではワインが飲めるという、ワイン銘醸地ならではのイカしたマラソンなのです!

その存在を知った時から「いつか参加してみたい!」と思っていたメドックマラソンについて調べてみました。

メドックマラソンとは?

メドックマラソンは毎年9月上旬にフランス、ボルドーのメドック地区で行われるフルマラソンです。有名シャトーが点在するコースを走りながら、給水所ではワインを試飲することができます。

シャトー=ワイナリー・生産者のことだと思っていただければ大丈夫。ボルドー地方では伝統的に「シャトー」でワインが造られます。

つまり長年この地で名を馳せる有名な生産者のワインを、マラソンに参加するだけで飲めるということ!ワイン好きの「聖地巡礼」マラソンなのです。

広大なブドウ畑の間を通るコースは走るだけでも気持ちよさそう。9月上旬ということはまもなく収穫期を迎えるブドウが実っているのを眺めながら走れるはず。

給水所ではワインだけでなく、チーズやステーキ、牡蠣なんかも振る舞われるのだとか!こんなに食べて飲んで走れるのだろうか…という疑問はさておき、こんなグルメなマラソン大会があるなんて驚きですよね。

ランナーたちの仮装も見どころのひとつ。毎年テーマが決められており、それに沿った仮装をして走るというルールになっています。ちなみに2025年のテーマは「海」。

マラソン当日は露店が出たりあちこちでバンド演奏などのパフォーマンスが行われたりと、ランナー以外も街中みんなが盛り上がるよう。優勝を目指してしのぎを削るようなレースというより、お祭りのようなマラソンです。

メドックマラソンのルール

ここではメドックマラソンのルールのうち主なものをご紹介します。詳細は公式ホームページをご確認ください!

公式サイト: https://www.marathondumedoc.com/en
公式ルール: https://www.marathondumedoc.com/en/official-rules/

マラソンコースの地図や関連記事など、参加者に役立つ情報が見られるアプリもあります。

Marathon du Médoc
Marathon du Médoc
開発元:Aosis
posted withアプリーチ

大会当日に満20歳以上であること

2025年度開催時の参加条件は、2005年9月6日以前の生まれであること。つまり満20歳以上であることでした。

フランスでは原則18歳以上なら飲酒可能、ビールやワインは16歳以上が飲酒可能ですが、飲酒可能な年齢でも20歳未満は大会に参加できないので注意しましょう。

仮装は必須!

メドックマラソン名物の仮装は容認とか推奨とかではなく“必須”のようです。毎年、決められたテーマに沿った仮装をして走るというルールになっています。ちなみに2025年のテーマは「海」。

仮装といっても必ずしも凝った衣装を用意する必要はなく、ちょっとした飾りやかぶりものを身につけるだけでよさそう。着たまま42.195km走れないといけないわけですからね(笑)

とはいえスタート地点付近では、大掛かりな仮装をしたランナーも多くいるようです。最小限の仮装で走りに集中するもよし、本格的な衣装でお祭り気分を最大限に楽しむもよし!楽しみ方は人それぞれです。

制限時間は6時間30分

ランナーはレース開始から6時間30分以内にゴールしなければなりません。

ランナー達の後方から、時間内ぎりぎりにゴールできるラインを運営組織の乗り物「ランナーズ・ブルーム」が走り、それに追い越されるとタイムアウト。順位付けも表彰もされなくなってしまいます。

6時間30分という時間は、初心者でも十分時間内にゴールできる設定のよう。給水所の試飲や試食も時間を過ぎると終了してしまうので、時間内のゴールを目指したいですね。

優勝者には体重分のワインを贈呈

このマラソン大会、賞品もとてもユニーク。男女それぞれ、優勝者にはなんと体重分のメドックワインが贈られます!

本気で優勝を目指す場合は、賞品をどうやって持って帰るのかも考えておかなければいけません(笑)

優勝者以外にも、各カテゴリーのトップやすてきな仮装をした人などにもワインが贈られます。

レース内で試飲できるワイン一覧(2025年大会)

給水所でどんなワインが試飲できるのか、気になりますよね?2025年大会のレース内で振る舞われたワインをまとめてみました。

通過順銘柄(シャトー名)1855年格付け等級・AOC
1Château Lynch Bages シャトー・ランシュ・バージュ5級・ポイヤック
2Château Haut Bages Libéral シャトー・オー・バージュ・リベラル5級・ポイヤック
3Château Pichon-Longueville Baron シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン2級・ポイヤック
4Château Ducru-Beaucaillou シャトー・デュクリュ・ボーカイユ2級・サンジュリアン
5Château Lagrange シャトー・ラグランジュ3級・サンジュリアン
6Château Belgrave シャトー・ベルグラーヴ5級・オー・メドック
7Château Larose Trintaudon シャトー・ラローズ・トラントドン
8Château Grand Puy Lacoste シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト5級・ポイヤック
9Château D’Armailhac シャトー・ダルマイヤック5級・ポイヤック
10Château Lafite Rothchild シャトー・ラフィット・ロートシルト1級・ポイヤック
11Château Cos-Labory シャトー・コス・ラボリ5級・サンテステフ
12Château Le Crock シャトー・ル・クロック
13Château Haut Marbuzet シャトー・オー・マルビュゼ
14Château Saint Estèphe シャトー・サンテステフ
15Château La Haye シャトー・ラ・エイ
16Marquis de Saint Estèphe マルキ・ド・サンテステフ
17Château Laffitte Carcasset シャトー・ラフィット・カルカッセ
18Château Phélan Ségur シャトー・フェラン・セギュール
19Château Meyney シャトー・メイネイ
20Château Montrose シャトー・モンローズ2級・サンテステフ
21Château Pédesclaux シャトー・ペデスクロー5級・ポイヤック

レース内で格付け1級シャトーのワインまで試飲できるとは驚きです!(ファーストラベルのワインではないとは思いますが。)

ワインを試飲できるシャトー以外にも、コース内にはたくさんのシャトーが点在しています。憧れの格付けシャトーの数々を拝みながら走れるなんて最高ですね!

2026年大会の概要と参加方法

開催日程

  • マラソン開催日:2026年9月5日
  • 登録受付開始:2026年3月

参加条件

  • 2006年9月5日より前に生まれた人(20歳以上)が対象。
  • フランス陸上連盟(FFA)が実施する「健康予防コース(PPS)」の修了証明書を提出する必要あり(有効期限は3か月。2026年大会の場合は 2026年6月5日以降に実施されたものが有効。)

登録/エントリー

ウェブサイトで登録する場合、個人で登録するか、グループ (2名から) で登録するかを選択できます。

ゼッケン代のみのプランのほか、宿泊込みのプランや大会前後のディナーイベント・ウォーキングイベントを含むプランもあります。

メドックマラソン プラン一覧

プランプラン内容金額
Dossardゼッケンのみ110ユーロ
Pack Festifゼッケン
+Pâtes à Caisses(パタケーズ)
140ユーロ
Pack Plaisirゼッケン
+ La Balade du Dimanche(日曜日の散歩)
+ Le Déjeuner après Balade(散歩後のランチ)
166ユーロ
Pack Initiationゼッケン
+ Le Mille Pâtes(ミル・パテ)
165ユーロ
Pack Prestigeゼッケン
+ Le Mille Pâtes(ミル・パテ)
+ La Balade du Dimanche(日曜日の散歩)
+ Le Déjeuner après Balade(散歩後のランチ)
226ユーロ
オールインクルーシブゼッケン
+ 宿泊
+ 送迎
+ オーダーメイドオプション
オプションによる※

※詳細は公式パートナー代理店Tuttiquanti(marathon@ agencetuttiquanti.com)まで問い合わせ。登録は2026年3月から開始。

大会前後のイベント

イベントイベント内容単価
Le Mille Pâtes
ミル・パテ
(1000のパスタ)
・大会の前夜に開かれる公式のディナーイベント。
・シャトーで開催(会場は毎年変わる)。
・パスタ中心のメニューや地元メドック産のワインを
 含むドリンクが振る舞われる。
・音楽演奏や花火などもあり。
・1,450名、予約が必須。
65ユーロ
Pâtes à Caisses
パタケーズ
(箱入りパスタ)
・大会の前夜に開かれるディナーイベント。
・市内のコミュニティホールで開催。ミル・パテより
 カジュアル。
40 ユーロ
La Balade du Dimanche
日曜日の散歩
・大会の翌朝に開催される、ぶどう畑の散策を楽しめ
 るウォーキングイベント。
・3,000名限定。
8ユーロ
Le Déjeuner après Balade
散歩後のランチ
・ウォーキング後のランチイベント。
・予約が必須。
66ユーロ
散歩含む

ツアーへの申し込みもあり!

慣れない海外のサイトでマラソンへの参加登録をするのは難しそうですよね。そんな時はツアーに参加するのもあり。交通手段や宿泊先の手配はもちろんランナー登録まで込みのツアーも多数あるようです。

個人での登録はハードルが高い、という場合はツアーへの参加も選択肢の1つに入れてみてください。

フランスへの渡航に必要なもの

メドックマラソンに参加するには当然、マラソンの準備だけでなくフランスへの渡航準備もしなければいけません。ここではフランスへ短期旅行するために必要なものを調べてみました。

  • パスポート(滞在日数+3か月以上の残存有効期間)
  • 滞在期間が3ヵ月(90日間)以内の観光ならばビザは不要
  • 欧州渡航情報認証制度(ETIAS: European Travel Information and Authorisation System)※2026年第4四半期から運用開始予定。
    ※欧州30か国を訪れる際、渡航前に申請・認証を得る必要あり。
    ※申請1件につき20ユーロ(8歳未満もしくは70歳以上は無料)
    ※3年間有効(パスポートの残存期間が3年未満の場合はパスポートの有効期限日まで)

メドックマラソン会場までのアクセス

日本からフランスへのフライトは、直行便だとパリ行きしかありません。マラソンのスタート地点があるポイヤックへ行くには、飛行機を乗り継いでボルドーまで行くか、パリから陸路で移動することになります。

ここでは、直行便でパリへ入り陸路で移動する想定で、パリからポイヤックまでの移動手段を調べてみました。

パリからボルドーへの移動

パリ⇄ボルドー間はTGVと呼ばれる鉄道での移動が便利。高速バスもありますが、所要時間が8〜9時間かかります。個人的にはバス旅も好きなのですが、短期間の旅行かつフルマラソンを走ることを考えると、電車移動の方がよさそうです。全席指定席・予約必須のようなので注意。

フランス国営鉄道会社SNCFの高速鉄道「TGV(Train a Grande Vitesse)」
公式サイト:https://www.sncf-connect.com/en-en/tgv

モンパルナス駅(Gare Montparnasse、パリのターミナル駅)→ボルドー駅(Bordeaux-St-Jean)
所要時間:約2時間45分(便による)
料金  :時期や便による(早めに予約した方が安くなるよう)
※全席指定席・予約必須

ボルドーからポイヤックへの移動

マラソンのスタート地点であるポイヤックは、ボルドー中心部からおよそ50kmのところにあります。メドックマラソンのオフィシャルバスや鉄道でのアクセスが可能です。

オフィシャルバス
マラソン当日、および前後のイベント時にはボルドー⇄ポイヤック間のシャトルバスがあります。サイトから事前予約が必要です。

Marathon du Médoc メドックマラソン公式サイト
公式シャトル予約ページ:https://www.off-event.com/busmedoc
※2026年大会の情報はまだ出ていません

鉄道
TER(train express régional、地域圏急行輸送列車)とよばれるフランス国鉄 SNCF の快速列車で、ボルドー⇄ポイヤック間の移動が可能です。

TER NOUVELLE-AQUITAINE
公式サイト:https://www.ter.sncf.com/nouvelle-aquitaine

Bordeaux Saint-Jean駅からGare de Pauillac駅
所要時間:約1時間〜2時間15分(便による)
金額  :13.40ユーロ

走って 飲んで 楽しむ!唯一無二のメドックマラソン

調べれば調べるほどおもしろそうなメドックマラソン。マラソン好き、ワイン付き、仮装好き、お祭り好き…いろんな人が楽しめるマラソン大会、ぜひ参加してみたいですね。

まるでお祭りのような大会ですが、マラソンコース自体は意外とハードだというウワサ。走る練習や体力作りも事前にしっかり行って、本番に備えましょう。

そして少しでもワインの知識があれば一層楽しめるはず!私も改めて、ワインの勉強をしてみようかなと思います。

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