【美術展予習第1弾】「ミロ展」に行くので下調べしてみた!

ミロ展

私は美術館や博物館が好きで、特に西洋絵画が好きです。
どうしても見たい美術展が2つあり、近日中に東京に見に行くことにしました!

美術が好きではあるものの、詳しいわけではない私。知識があればもっと楽しめるはず!そう思い、事前に調べてみることにしました。

今回は第1弾ということで私が見たい美術展のうちの1つ、東京都美術館で開催中の「ミロ展」について調べてみました!

私がミロ展に行きたいワケ

そもそもなぜ私がミロ展に行きたいのか?

私の大学時代の専攻はスペイン語。言語とともにヨーロッパの歴史や文化を学び、美術にも興味を持つようになりました。

専門性の高い勉強をしたわけではありませんが、一般教養でとっていた西洋美術の授業はとても面白く、毎週楽しみにしていました。

その頃から1人で美術館に行くように。学生証を見せるだけで割引(時には無料!)で入れる美術館も多くあると気づき、それを利用してたくさんの展示を見たものです(あの頃はよかったなぁ・・・)。

スペイン語専攻だったことからスペイン絵画には特に関心がありましたが、基本的には写実的な絵画の方が好きな私には抽象的な近・現代アートはよく分からず、ミロのこともよく知りませんでした。

そんな私に友人が、スペイン旅行のお土産にミロ作品のポストカードをくれたのです!

友人がスペイン土産にくれたポストカード。Joan Miróの作品 “Paisaje con gallo”(「雄鶏がいる風景」かな?)

綺麗な色の背景の中にぽつぽつと散りばめられたモチーフ。シンプルだけど、なんかかわいい。上手いとか下手とか、意味が分かるとか分からないとか、そういうのは置いておいて、心惹かれました。

これを機に、美術館にも作品があれば見に行ったり、スマホの壁紙にもミロの絵を設定したりとミロが好きになりました。

そのミロの作品が!なんと100点以上も展示される!

これはちょっと遠くても、東京まで行くしかありません!

というわけでここから、ミロとミロ展についてご紹介いたします。

ミロ展基本情報

公式サイトはこちら→ https://miro2025.exhibit.jp/

ミロ展 Joan Miró 
会期:2025年3月1日(土)〜7月6日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
開室時間 :9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日、5月7日(水)※ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開室

観覧料金(税込)

一般大学生・専門学校生65歳以上
通常券2,300円1,300円1,600円

※前売券やグッズつきのスペシャルチケットなどは販売終了のようです。

通常券は平日と土日・祝日で少々異なり、金額は同じですが土日・祝日のみ日時指定予約が必要です。会場でも当日券の購入は可能なようです。
※ただしご来場時に販売予定枚数が完売している場合があるので注意!

ミロとは?ざっくり解説!

Joan Miró(1893-1983)

スペイン・バルセロナ生まれの画家。ピカソ、ダリと並ぶ、スペイン3大巨匠のひとりです。

ミロ展公式サイトでは「ジュアン・ミロ」と表記されていますが、「ジョアン・ミロ」の方が原語に近いような気がします。

ちなみにバルセロナが位置するのはスペインのカタルーニャ州。ここでは標準スペイン語(castellano)はもちろん通じますが、これとは別にこの地独自の言語であるカタルーニャ語(catalán)が使われており、「ジョアン」はカタルーニャ語発音です。ちなみに標準スペイン語だと「ホアン」と発音します。

ちなみにMiróの“o”の上についているのはアクセント記号です。ここを強く読むので「ミロ↘︎」ではなく「ミロ↗︎」と語尾が上がります。「ジョアン↗︎・ミロ↗︎」です。

スペイン語学習者として謎のこだわりを見せてみました(笑)。ちなみにダリもDalíだし、ガウディもGaudíなのですよ。

初期の頃は故郷の風景や静物画などの具象絵画を多く描いていました。1920年にパリに移住し、パブロ・ピカソをはじめとした芸術家たちとも交流を深めていますが、はじめのうちは食べるものにも困るほどの貧困生活を送っていた時期もあるそう。この頃から、抽象的なイメージやモチーフが作品に登場するようになります。その後シュルレアリスムとよばれる芸術運動に参加し名声を高めていきます。

シュルレアリスムとはものすごくざっくり言うと、「夢や無意識の世界を本気で表現しようとした芸術運動」のこと。さらにミロはオートマティスム(自動記述)という「頭で考えず、無意識に浮かんでくるまま、手の動くままに描く」手法を実験的に行っていたんだとか。ミロの作風は幻想的なものになっていきます。

1936年にはスペイン内戦が、1939年には第二次世界大戦が始まります。そんな中、1940年から描き始めたのが「星座」シリーズ。月や星、鳥や女性などのモチーフが描かれた神秘的な作品です。

戦後はアメリカでも人気を博すようになり、彼自身も影響を受けました。絵画意外にも版画や壁画、彫刻、陶器、舞台美術などあらゆるジャンルの作品を製作しています。

また、人気が出て値が吊り上がっていく、投機対象としての芸術作品の扱いに反発して自身の絵に火をつけるなど(額縁にシュレッダーを仕込んだバンクシーみたいですね)、常に新たな芸術への挑戦を続けました。

ちなみに1966年と1969年の2度、来日もしています!

「ミロ展」の見どころ・個人的な楽しみポイント

傑作「星座」シリーズのうち3作品が見られる!

「星座」シリーズは傑作と名高く人気もあり、私自身も大好きな作品です。星や月などのモチーフが散りばめられた幻想的な作品は、どこか夢の中や異世界に入り込んだような、不思議でワクワクした気持ちになります。

そんな「星座」シリーズ全23点のうち3点が来日し、今回のミロ展に展示されています!

これが見られるのが何より楽しみなのですが、こんなに美しい絵が、まさか戦争の最中に描かれたものだとは知りませんでした。もしかするとミロは、現実から逃げ出したかったのでしょうか。自分自身の心を守るために戦争という現実から離れ、美しい幻想世界を見ていたのかもしれません。

これを知っただけでも今までと違った観点で鑑賞できます!調べてみてよかった。

100点以上の作品で、ミロの70年に及ぶ創作人生を回顧できる

ミロは90歳で亡くなるまでおよそ70年もの間、画家としての人生を歩みました。本展はその長い創作人生全体を見渡すことができる大規模な回顧展となっています。

当然ながら作品数も多く、作風も時代によって移り変わっていきます。そんなミロの初期から晩年までの作品が一挙に100点以上も見られる機会はそうそうありません!

展示はほぼ時系列順に作品が並んでいるよう。ミロの心情や時代の移り変わりに想いを馳せながら、ミロの人生を辿ることができそうです。

関連グッズも楽しみのひとつ

この作品は何を表現しているのか?この絵が意味するものは?

こんな難しいことを考えなくても、純粋にデザインとしても魅力的なミロの作品は、グッズ映えすること間違いなし!何をどう考えてもかわいくなるしかない。

美術館に行くと毎回ポストカードを買うのですが、今回はボールペンとかマグネットとかピンズとか、思わず色々買ってしまいそうな予感…。

図録はなんと3種類もあるそうです!表紙3種類と記載があるので、中身は同じでしょうか。図録を買うことはあまりないのですが、今回ばかりは迷いますね…さらに表紙で悩ませてくるとは。

破産しないように注意しましょう(と、自分に言い聞かせています)。

ミロの世界を満喫できるまたとない機会、楽しみすぎる!

もともと楽しみにしていたミロ展ですが、調べれば調べるほど一層楽しみになってきました!日本ではおそらく最大規模となる回顧展、存分に満喫したいと思います。

後日、実際に見てきた感想も書くつもりなのでお楽しみに!ミロを知らない人にも魅力が伝われば嬉しいです♪

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